3台のプロジェクターで投影。
制作期間: 6週間
『The Irregular』という、
未完成のショートフィルムのアイデアから発展して制作した作品。
視覚的な思考を求めた。
世界に形はあるか。
それとも単なる濃淡であるか。
The Cluster /////////////////
The Land /////////////// The Ship
The Wind /////////////// The Breath
The Sky ///////////////// The Water
The Sand /////////////// The Star
/////////////////// The Irregular
Modeling
Maya & Substance 3D Painter
Terrain
Houdini & Substance 3D Painter
HoudiniのHeight Fieldで作成した地形を、Substance 3D Painterでテクスチャ付けするという工程を行った。初めての試みであったが、想定していたよりも美しい大地を作り上げることができた。
Music
FL Studio
作品内の音楽は自身で制作した。
映像のテンポ感は音楽に大きく影響されるので、その音楽から手掛けたことは、頭の中にある映像の流れをそのまま現実に起こすのに役立った。
大学内の体育館の壁に投影した。
私と比べると、かなり大きいことがわかる。
手前の4枚のパネルは段ボール製で、設置と片づけは学生と教員で行った。
2025年4月、大学の先生の紹介で、Bungie社が手掛ける『Marathon』というビデオゲームのシネマティックトレーラーを視聴した。
私はもともとビデオゲームのシネマティックトレーラーというものが好きで、中学生時代に『Apex Legends』にハマっていた頃には、毎度トレーラーが公開されるのを楽しみにしていた。短い動画尺の中にアクションやキャラクター同士のやり取りが圧縮されていて、まるで小さなアベンジャーズ映画を見ているようなワクワク感があった。懐かしい思い出である。
私がショートフィルムに興味をもっているのは確実にその影響であるし、映像を始めたきっかけだと言っても決して過言ではない。
そんなゲームトレーラーというカテゴリーに少し期待をしながら、私は『Marathon』のトレーラーを視聴した。
痺れた。
最初から最後まで、ずっと目を見開いていたと思う。目の前で繰り広げられる映像を余すことなく目の中に取り込んで、迸る音を一滴残らず耳に流し込みたいと思った。こんな映像には今まで出会ったことがなかった。
この映像作品は、兎にも角にもカメラが変だ。良い意味ですごく変だ。手ブレが多く、かなりの頻度でピントが外れ、露光も色温度も行ったり来たりする。CGなのに!そしてセンターを外す挑戦的な構図が多く、また広角の使い方も巧みで、そんな余白だらけの映像が堪らない。なんというか広い意味の言葉を使うと、それら要素が強いリアリティを生んでいるのだと思う。私が映像に求めている要素だ。リアリティ。
監督の名前はAlberto Mielgoといい、Netflixの『ラブ、デス&ロボット』の「彼女の声」と「目撃者」が映像作品としては特に有名だろう。それら作品も視聴したが、どちらも最高に素晴らしかった。私が今もっとも憧れている人物はまさしく彼である。
私の今回の作品『The Irregular in Abstraction』は、描き方について『Marathon』のトレーラーの影響を十二分に受けている。秀逸なカメラ周りについてはまだ全く模倣できていないが、2Dグラフィックスや地形の見せ方など、取り入れやすい要素は取り入れてみた。好きなものはまず真似してみたいという気持ちがある。おそらく今後の私の作品も影響を受け続けていくのだろうと思う。それだけ私には刺さってしまった。